ワーキングビークルズ
67号

(2018年4月5日発行)


定価972円 (本体900円+税)
A4判 56ページ

ISBN 978-4-89980-667-7

主な内容の紹介】

●低公害トラックの新たなチャレンジ
 電気自動車に注目が集まっている。昨年の東京モーターショーではこれまでの小型トラックだけでなく、大型トラックのEVコンセプトも登場した。また小型電気トラックはこれまでの試作・実証実験の域から量産へと一歩前進している。バッテリー式電気自動車と水素燃料電池自動車を取り上げる。
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・三菱ふそうeCanter “未来のトラック”がやって来た!
 2017年10月、三菱ふそうの電気トラック eCanter が「世界初の量産小型電気トラック」のタイトルと共に、コンビニや宅配便の集配車として稼働を開始した。このほど、eCanterに試乗する機会を得た。本誌ではこれまでも軽電気バンや小型電気バンなどを取り上げてきたが、積載を旨とする本格的な電気トラックは初めてである。
 関連記事として、eCanterの先代にあたるキャンターE-CELLや、日野自動車や日産自動車、いすゞ自動車などが開発してきた電気トラックをご紹介。
・FC-EXPOの燃料電池トラック&燃料電池自動車の動向
 水素と空気中の酸素を反応させてエネルギーを得る燃料電池は、エネルギー生成時に水しか排出せず、究極のエコカーもと呼ばれる。2月末に開催されたFC-EXPOで、国内初となる汎用燃料電池トラック(改造車)が展示された。FCVの普及状況などのほか、周南市で実証実験に供された燃料電池ごみ収集車、トヨタがアメリカで進めるFCトラックの状況など関連記事を掲載する。

●ZFの8速AT搭載小型トラックのプロトタイプに乗る
 商用車の世界でも自動変速が一般化する中で、ZFからさらなる多段化の提案が行われている。同社ではこれまでの6速ATに代わり、8速トルコンATを国産小型トラックに搭載したプロトタイプ車を作った。ZFの8速AT搭載プロトタイプ車で、都市高速および坂道の多い市街地を走行し、実力を体感した。

●フルラインアップ完成!UDトラックスの最新車
 近年の国産トラックのラインアップ刷新は、排出ガス規制の強化と軌を一にすることが多い。UDトラックスでは最新規制適合に合わせ大型車クオンをフルモデルチェンジするとともに、中型車コンドルはいすゞOEMへと切り替えた。一方で海外向けモデルは自社開発体制を強化し、小・中・大のラインアップが完成した。上尾の本社で行われたイベントから、新型コンドルおよび新興国向け中型車クローナー、同大型車クエスターのレポートをお届けする。

●コンクリートミキサー車の世界 KYBの熊谷工場を訪ねて
 街でよく見る特装車の一つ、コンクリートミキサー車。大きなドラムを回転させて生コンクリートを運ぶ姿はひときわ目立つ。国内でミキサー車を架装するメーカーのうち、業界最大手として80%もの国内トップシェアを誇るKYBを訪問した。ミキサー車を生産する熊谷工場を見学するとともに、バリエーションや構造、ミキサー車の変遷などをうかがった。

●THE TAXI LPG燃料容器交換の現場かあら
 国内を走るタクシーは、その多くがLPGを燃料としている。ガスは車体後部の燃料容器(ボンベ)に液体として充填されているが、この容器は定期的な検査が義務付けられており、事業者では検査済みリンク品への載せ替えにより休車時間を減らしている。横浜・三和交通の整備工場で、燃料容器交換の様子を取材した。
 このほかTHE TAXI記事として、全国各地で導入が続くJPN TAXIを紹介、また別項として読者の写真を掲載する。

●トヨタ博物館の走行会 懐かしの昭和トラック三様
 トヨタ博物館では開館30周年を控えて展示リニューアルを行っている。展示車両の入れ替えなどにより、これまで展示していた車両が走行披露などに登場するようになった。このほどトヨタ博物館では、企画展「元気!ニッポン1960's」と連動し、「懐かしの昭和トラック三様」をテーマに、トヨタペットトヨエースSKB、トヨペットコロナライン、マツダCTA型オート三輪の走行披露を行った。
 関連記事として、昨年11月に東京で開催された「クラシックカーフェスティバル in 神宮外苑」に登場したトヨタBM型薪ガス代燃車を紹介する。

●4社4車種で世界初 大型トラック隊列走行実験
 1月に大型メーカー4社から4車種が参加し、新東名高速道路を舞台に大型トラックによる隊列走行実験が行われた。複数メーカーによる実証実験走行は、過去に例がない。実証実験の様子を取材するとともに、2022年の商業化を目指す隊列走行の予定などもご紹介する。

●新はたらくくるま この一台 いすゞYZ20クレーンキャリア
 かつて国内大型車メーカーにはクレーンキャリアというカテゴリーがあり、専用シャーシーに建機メーカー製クレーンを組み合わせて販売されていた。現在はシャーシーまで建機メーカーが生産する完成車が一般化し、大型車メーカー製クレーンキャリアの国内販売は行われていないが、1970年代の最盛期に登場したいすゞYZ20を豊富な資料と共に取り上げる。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●ブリヂストンECOPIA M881の公開燃費テスト
●大型車メーカーの寒冷地走行試験 三菱ふそうトラック・バス/UDトラックス
●トミカになったモリタの次世代消防車“MVF”
●Working Vehicles Museum 趣味“はたらくくるま” FWDとRWDの境界は?ルノーマスコット
●ショーレポート ハイウェイテクノフェア2017/東京オートサロン
●50周年を迎えたトヨタハイエース
●読者の写真から 小牧基地オープンベース2018で見た消防車
●NEW MODEL UDトラックス クオン総輪駆動除雪専用車/トヨタハイエース/NV200 4WD/新型トヨタ教習車/極東開発ごみ収集車 ほか
●はたらくくるまのスケッチブック オート三輪、終焉の頃
●僕らの消防車見聞録 福岡県の消防車 ほか

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