バスラマ 168号
(2018年6月25日発行)


定価1,471円 (本体1,362円+税)
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-168-9

【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
203
神奈川中央交通
 神奈川中央交通は神奈川県内の大半と、東京・多摩地区の一部という非常に広いエリアでバスを運行しており、車両台数を含め国内最大規模でバス事業を展開する。本誌では操業80年を迎えたのNo.68で紹介して以来の事業者訪問となった。前回の訪問時から、同社は地域ごとに運行子会社を設立、さらに地域事情に応じて再々編を行っており、現在はその最終段階に来ている。また同社は新しいサービスを積極的に取り入れており、近年ではノンステップ連節バスを国内初導入するとともに、運行路線を増やしている。
 取材記事と併せて、2,000台以上もの台数を保有する車両を、アルバム形式でご紹介するとともに車両一覧を掲載。またこだわりのバスグッズなど関連記事を用意した。

●2018バステクフォーラム開催

 ぽると出版は5月25日、大阪・舞洲で「2018バステクフォーラム」を開催した。体験型バスイベントとして2010年に第一回目を開催したこのイベントは今年で9回目を迎え、参加者は過去最高を記録した。バステクフォーラムには、バスメーカーや二次架装メーカー、用品・機器・システムメーカー、バス事業者などから出展があった。話題の新型車などが登場したほかに、最新の安全装備や駆動系の提案などを盛り込んだ参考出品車も登場した。

●6速AMTで大変身!日野メルファに乗る
現在国内唯一の中型観光系・日野メルファは、2017年夏の改良で駆動系を一新した。改良では従来の5気筒エンジンとMTまたはトルコンATの組み合わせを、4気筒小排気量エンジン+6速AMTとした。同車は2018バステクフォーラムの運転体験に提供されたが、本誌もハンドルを握る機会を得たのでインプレッションをお伝えする。

●日野自動車の最新安全・自動操縦技術
 日野自動車が研究開発中の最新の安全・自動運転技術を、同社テストコースを用いて公開した。自動操舵・走行、隊列走行など各種の技術が披露される中で、バスではドライバー異常時対応システムおよびプラットホーム正着制御、衝突被害軽減ブレーキ(実装済み)が公開された。ドライバー異常時対応システムは大型バスに搭載されるもので、新設される非常ボタンを押すことで、車両を自動的に停車させる技術である。このシステムは5月25日のバステクフォーラムで、一般向けとしては初公開された。停留所正着システムは路上の誘導マーカーを認識し、自動で停留所に停まる技術で、非常に精密な誘導が特徴である。


●中国 揚州亜星訪問&上海バス事情
 オノエンスターの故郷・揚州亜星客車(ヤーシン)は中国で最も長い歴史を誇るバスメーカーである。亜星は現在濰柴(ウェイチャイ)の傘下となっており、江蘇州揚州市の本社工場を見学した。この工場では小型バスから大型バスまで、ディーゼルおよび電気駆動の多彩な車両をフルラインアップ体制で手掛けている。
 亜星工場訪問と併せて、中国上海のバスの“いま”をお届けする。中国のバスの進化速度は極めて速い。今や電気バスは全く珍しい存在ではなく、さらに路線車だけでなく観光車も電化が進む。電気バスによる短距離都市間路線に乗車、また上海発のBRTをレポートする。

●もうひとつのエンジン自動消火装置 西鉄夜行高速車がエンジン自動消火装置の装着を完了
 西日本鉄道が、夜行高速車両にエンジン自動消火装置の装着を完了した。同社が採用したシステムは、これまで紹介されてきたものと作動温度が異なり、また装着に際してはグループの西鉄車体技術のノウハウを活用している。西鉄および西鉄車両車体、消火装置メーカーのエア・ウォーター防災に取材した。

●近鉄バス最後の2階建て高速車乗車会
 2009年から近鉄バスの長距離高速路線で活躍してきた2階建てバスの最後の1台が、引退した。同車の引退を記念し、近鉄バスでは特別乗車会を開催した。

●短期連載 ここまで来たバスのAMT化 いすゞ自動車
 わずか数年前までMTが当たり前だった日本のバスが、ここに来て急速に2ペダル化している。今回取材したのはいすゞ自動車である。同社は1980年代に国内でAMTに先鞭をつけたメーカーとして知られており、バスでは1990年代半ばまで設定があった。その後バスでは一時設定が無くなるがトラックの世界で開発・改良が続き、新型エルガおよびエルガミオでのAMTに結実した。

●4台体制になった神姫バスの連節バス
 神姫バスが三田地区で運行している連節バス「オレンジアロー連SANDA」が、4台体制になった。3月から新たに三田営業所にユ-ロVI対応のメルセデス・ベンツ シターロGが2台増備され、稼働を開始した。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●トヨタFCバス 国土交通省でお披露目
●東京空港交通が改良型リフト付車導入
●ふそうデジタルフォーラム
●小田急箱根高速バス ロマンスカーGSEとコラボした高速バスが誕生
●全国貸切バスウォッチング
●春の展示会から バス車両と運行システム展/ジャパントラックショー ほか
●NEW MODEL 
●各地の新車から
●新バスドライバーのひとりごと 運転シミュレーター
●海外記事 香港:2018香港バスラリー/韓国:バス事業に乗り出した韓国鉄道公社 ほか

ご注文は

こちらから。
*送料は全国均一、従量制です。
*1冊:300円、2冊:350円および代引手数料260円が書籍代の他に加算されます。
*法律に基づく表示

バックナンバー 昔の事業者訪問
前号 バスラマNo.167 の内容はこちらから