バスラマ 176号
(2019年10月25日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
A4判 112ページ

ISBN 978-4-89980-176-4


【主な内容の紹介】

●バス事業者訪問
211
川崎市交通局

 川崎市交通局は市民には“川崎市バス”と親しまれている公営事業者で、川崎市全域をエリアとする。横浜と東京に挟まれた南北に細長い市域には、東西方向に複数の鉄道が貫き、民営事業者は各鉄道沿線を主要エリアとする中で、市バスは住宅地や工業地帯、鉄道間や公的施設などを結び、通勤や日々の移動で活躍している。1997年の事業者訪問から市内人口は増え続けており、また貸切事業を再開するなどして、バス利用者は増えている。22年ぶりに川崎市バスを訪問し、現況を取材した。
 取材記事と併せて、車両をアルバム形式でご紹介するとともに、アーカイブスおよび車両一覧など関連記事を掲載する。

●第5回 バステク in 首都圏 出展車両から

11月18日に開催予定の第5回バステク in 首都圏には、全国初お目見えの車両が登場する。一足先に、誌面でご紹介する。
◆日の丸自動車興業の新型SKY BUS
 全国各地で人気を集めるオープントップ2階建てバスに先鞭をつけた日の丸自動車興業が、新たなオープントップダブルデッカーを採用した。これまでの改造車ではなく、スペインのコーチビルダーによる専用設計で、日本初上陸の車両である。
◆電気バス先進国・中国から日本市場向けの電気バス
 中国ではバスの電化が急速に進んでいるのはご承知のとおりで、BYDは日本の事業者でも採用が進む。その中国から、新たなメーカーが日本への参入を図り、日本市場での使用を想定した右ハンドルのバスを開発した。仕様は日本の大手事業者が監修しており、国産バスを見慣れた目にも違和感のない仕上がりとなった。
◆ジェイ・バスの中型VIPシャトル
 バステク初出展のジェイ・バスは、小松工場を訪問するユーザー送迎用に制作したVIPシャトルを出展する。完成車メーカーのジェイ・バスだが、この車両は企画開発から設計、製造まで社内で手掛けている。小松工場の技術力を訴求する提案モデルである。

●名鉄バスの13列65人乗りエアロエース
 12列シート車の居住性を維持しつつ、より収容力が大きい車両が、名鉄バスと三菱ふそうトラック・バスの共同開発で誕生した。短距離都市間路線や送迎用に新提案となる。

●自動運転の話題―相鉄バスの大型バスが自動運転で営業運行/浦和美園地区で自動運転バス公道走行

 全国的に自動運転バスの話題が相次ぐ中で、群馬大学の携わる自動運転バスが各地で実証実験に参加している。このうち横浜ズーラシア付近では、群馬大学と相鉄バスが共同で、国内で初めて大型バス(日野ブルーリボンハイブリッド)をベースに自動運転化して公道で営業運行した。またさいたま市浦和美園地区では、同大学と国際興業などが共同で、日野ポンチョをベースとする自動運転バスが公道走行した。

現代自動車ビジネスフェアの会場から 商用車の電動化を推進する現代自動車

韓国の現代自動車が8月29日にソウルで「現代トラック・アンド・バス ビジネスフェア」を開催した。このフェアを舞台に新型トラック・パビスが発表されるとともに、マイクロバス・カウンティの電気バス仕様が登場した。会場には現代自動車が力を入れている電気バスとして、電気連節バス、電気ダブルデッカー、燃料電池バスが並んだ。あわせて現代自動車のバス開発を指揮する首脳陣にインタビューした。

●バスラマのブラジルバス紀行2 世界初のBRT クリチバの事業者訪問
 まだBRTという概念が一般的でなかった1974年、後に“世界初のBRT”とも称されるようになった幹線バスシステムがブラジル南部クリチバでスタートした。都市計画に基づき道路中央をバス専用道とし、さらにプラットフォームで運賃収受を行うことで、速達性のある総合輸送ネットワークを構築した。クリチバ最大のバス事業者・グロリアを訪問し、BRTの現場を取材した。

●国産連節バス 伊勢市内を走る
 国産初のハイブリッド連節バス・いすゞエルガデュオが、三重交通の路線を走った。参拝客の増加により伊勢神宮周辺の路線では臨時便が必要になるなど輸送力の強化が求められており、待望の国産連節バスを得て試験走行を行った。

●運転競技会の話題 西日本JRバス/京成バス
 日頃鍛えた運転や接客、点検などの安全・サービス・整備の技を競い合うイベントが各地の事業者で開かれている。現場のモチベーションアップにもなるので実施している事業者が増えつつある中で、西日本JRバスは初めて一般にも公開して運転競技会を開催した。

●神奈中バスの使用現場に見る横浜ゴムの小型バス用新タイヤLT751R
 小型バスが活用されることの多いコミュニティバスは、路線の性格上発進停止が多く、また狭隘な住宅地での右左折が多くなりがちである。そのため通常の路線バスよりもタイヤへの負担が大きいという。横浜ゴムではそのような使い方に対応した新タイヤLT715Rを開発した。コミュニティ路線でモニター使用する神奈川中央交通グループに、使用現場を取材した。

私の知っているバス達 5 バス文化の提唱 〈バスラマ編集長 和田由貴夫〉
 バスラマには国内外の多彩なバスの話題を掲載しているが、ここでは今現在の情報とは少し離れて、バスを眺めてみようと思う。前回ではバス文化が定着するまでの道のりを振り返ったが、ここでは筆者自身の保存活動の体験として、西武バスの三角バス保存活動の顛末、神奈中三太号誕生までのエピソードを紹介する。

粒よりの最新レポート、連載ほか
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●第46回東京モーターショー2019の出品バス
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