バスラマ 196号
(2023年2月27日発行)


定価:本体1,362円+税

【税込価格】1,498円
〈本体価格1,362円〉
A4判 96ページ

ISBN 978-4-89980-196-2

【主な内容の紹介】
●バス事業者訪問
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三重交通 
三交伊勢志摩交通/三重急行自動車/八風バス

 三重交通は三重県全域をエリアに、グループの三交伊勢志摩交通、三重急行自動車、八風自動車と併せて地域の足を展開する。路線の一部は近隣他県へと伸びており、また名古屋市交通局の営業所を受託している。本誌では3回目の訪問で、No.113(2009年4月)以来の再訪となった。同社はコロナ禍により利用者が急減する厳しい環境の中で、地域と協力して路線網を維持しており、直近では貸切バスの利用が徐々に回復するなどアフターコロナに期待を寄せる。三重交通は電気バスを全国に先駆けていち早く導入するなど先進的な取り組みを行っており、IT化に向けて独自の動きも見せる。三重県一円で広大な路線を維持する現場を訪問した。
 取材記事と併せ、いすゞ車を中心にバラエティ豊かな保有車両をアルバム形式でご紹介する。また車両概要や保有車両一覧、研修所や路線の 乗車記などの関連記事も併せて掲載する。


【最新情報】
電気バス最新動向

 国内各地で電気バスが続々と導入されて注目を集めている。量産型電気バスはこれまで輸入ブランドしか選択肢がなかったが、国内スタートアップがラインアップするモデルの導入も始まり、話題となっている。今号では事業者に導入された最新の電気バスをまとめてご紹介する。

◆伊予鉄バス
 愛媛県の伊予鉄バスが大型電気バスを1台導入し、1月26日から運行を開始した。採用車種はEVモーターズ・ジャパンの10.5m車で、同車の市販第一号車である。。

◆渋谷区&東急バス
 東京・渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」に小型電気バス2台が導入され、3月1日から運行を開始する。採用車種はEVモーターズ・ジャパンの7m車で、東急バスが導入し運行を担当する。

◆国内各地で電気バス続々導入
 沖縄県の西表島交通がBYD K8を1台導入/京都のエムケイ観光バスがBYD K8を1台導入/大阪狭山市のコミュニティバスにBYD J6が2台導入され、南海バスが運行を担当する

【小特集】
「あの頃」を探して

 
バスラマが創刊した1990年は今から約30年前の1990年。その30年前は1960年、さらにその30年前は1930年である。30年間とは、自動車技術も社会構造も、比較にならない変化を生み出し得る歳月である。社会が高度化し技術はかそくしている近年、生活の道具であるバスやバスと社会と利用者の意識は、どう変化してきたのか。“あの頃”の定義も幅があるが、共有できる事象を探し、ノスタルジーではなくこれからの生活に役立つ課題解決の道程を探してみたい。

【レポート】
都市部小規模需要路線の話題
東京都中野区の小規模需要路線“若宮大和町循環
”の実証実験
 
東京都中野区では3月31日まで、住宅密集地でワンボックスタイプの小型バスによる実証実験を行っている。地域住民の高齢化が進む中でラストワンマイル移動が課題となっており、地域との対話によりルートを選定したうえで、関東バスが運行を担当している。現地取材するとともに区の担当者に話を聞いた。

◆横浜市で12人乗り小型バスによる実証実験が開始

 横浜市都筑区で、ワンボックスタイプの小型バスによる市営バス実証運行路線“600系統”が開始された。地下鉄仲町台駅を起終点にフリー乗降区間を挟んで循環するもので、交通不便地域や公的施設へのアクセスを高めるねらいがある。

【レポート】
小田急バスが新百合ヶ丘営業所を新設
 小田急バスが2022年10月、川崎市麻生区に新百合ヶ丘営業所を開設した。新営業所の開設に伴い町田市の町田営業所の車両・路線とも全て移管され、町田営業所は閉鎖された。小田急線新百合ヶ丘駅からほど近い場所に新設された営業所を訪問し、特徴や移転のねらいを取材した。

【レポート】
◆川崎鶴見臨港バスが国産連節バス6台を導入

 川崎鶴見臨港バスが、川崎駅-水江町間の一般路線で連節バスの運行を開始する。日野ブルーリボンハイブリッド連節バス6台が採用されるとともに、途中区間にPTPSを設置し速達性を高め仕組み作りが行われている。

◆京王バスが西新宿で自動運転バスの実証実験
 京王バスが1月23日から2月26日の間、西新宿エリアで自動運転バスの実証を行っている。超高層ビルが多くGPSが使いづらい中で、ターゲットラインペイント(本誌No.194参照)を併用し自動運転の精度を高めている。

◆2022年のバスラマ賞は旭川電気軌道の3軸バスMR430に!
 ぽると出版は2022年の最もエポックメーキングなバスとして、旭川電気軌道が復元した三菱ふそうMR430を選定した。バスの黄金時代を象徴する3軸バスMR430については、バスラマNo.189、」192、194および年鑑バスラマ2022→2023に記事を掲載しており、参照されたい。

【復刻カタログ】
TGE MP型低床バス

  東京瓦斯電気工業は1917年に自動車製造に進出した企業で、現在の日野自動車のルーツに位置付けられる。今号では鉄道省の設計に基づき、同社が1930年に発売したバス専用シャーシー・MP型のカタログをご紹介する。ボデーは脇田自動車工業でこちらは現在のジェイ・バスのルーツの一社である。

【短期連載】
低公害バスの系譜をたどる 第6回 CNG(2)

 本記事は短期連載として、国内における低公害バスの歴史をたどる。この連載では、低公害バスを“同時代の一般のディーゼルバスよりも低排出ガスの内燃機関バス”と定義付け、ハイブリッドバスやCNGバスなどを取り上げる。第6回は前回に引き続き、天然ガスを圧縮して燃料として使うCNGバスである。1990年代半ばからCNGバスの機運が盛り上がり、前回の日産ディーゼルに続き相次いで参入したいすゞ自動車と三菱ふそう、日野自動車および小型車や輸入車、改造メーカーををご紹介する。

粒よりの最新レポート、連載ほか
●NEW MODEL いすゞエルガ/エルガミオ&日野ブルーリボン/レインボー
●各地のバスファン向けツアー&イベントから/西濃3社のバス会社コラボ企画ツアー
●九州で小型FCバスの実証実験/大阪・関西万博のバス輸送/ドライバー志望者向けバス営業所見学会
●貸切バスウォッチング〈北九州〉
●読者からの年賀状2023
●新製品ガイド
●各地の新車から/全国各地の車両の話題
●バスドライバーのひとりごと バス停への正着
●海外連載記事 
 香港:MTRバスが新車導入と新規路線開業を積極推進
●新車一覧 休載

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