ワーキングビークルズ
74号

(2020年8月5日発行)


定価1210円 (本体1100円+税)
A4判 56ページ

ISBN 978-4-89980-674-5

【主な内容の紹介】
◆特集 続 はたらくEV2020
 先号に引き続き、商用EVの話題をお届けする。EVは航続距離が長年の課題であり続けているが、今号では様々な方法でそのネックを解消するEVの取り組みをご紹介する。

●より使いやすいEVを目指し 三菱ふそうeCanter F-CELLプロトタイプ登場!
 三菱ふそうは2019年の東京モーターショーで燃料電池トラックコンセプトモデルを発表した。燃料電池で発電することで航続距離を大幅に拡大するねらいがある。先号では三菱ふそうの三菱ふそうの量産型バッテリー式EV“eCanter”に試乗したが、今回は同車をベースとする燃料電池車プロトタイプ、F-CELLに触れる機会を得た。

●バッテリー交換式で、1日の安定稼働を実現 川崎市のEVごみ収集車
 人々の家庭のすぐそばで稼働するごみ収集車は、EV化による静粛化・低公害化のメリットが大きい用途の一つ。川崎市では、バッテリー交換式により1日の稼働を無理なくこなすEVごみ収集車を導入し、市内で実用稼働している。バッテリー交換の様子を見るとともに、川崎市に導入の狙いや市の先進的なごみ政策を取材した。

●日本初、ゼロエミッション救急救命 東京消防庁の日産NV400EV救急車
 東京消防庁で日本初という電気自動車の救急車が稼働を開始した。車両は昼間時間帯の稼働を専門とするデータイム救急隊に配備された。この救急車は日産のヨーロッパ向け商用車NV400をベースに、ヨーロッパと日本で救急車架装を行ったもので、さらに日産NV400EVとしても世界初の存在という。車両の紹介とともに、EV化や架装について、日産自動車・日産車体・オートワークスにお話をうかがった。

◆特集 平成28年規制適合の国産大型トラックカタログ
 2017年4~5月に出揃った平成28年排出ガス規制適合の国産大型トラックは、その後新型エンジンの搭載や安全装備の充実などの改良が行われている。本項では2020年3月現在の国産大型低公害トラックのバリエーション、エンジン、トランスミッション、安全装備などを、車種別に紹介する。今号ではこのほか除雪車および輸入車を取り上げる。
登場するのは、 日野プロフィアハイブリッド/いすゞギガCNG/UDトラックス クオン除雪車/ボルボFH&FMX/スカニアである。

●はたらくくるま最前線15 飲料を運ぶ大型輸入トレーラー トランスウェブの輸送現場を訪ねて
 千葉県のトランスウェブは、飲料から航空貨物、レースカートにいたる多彩な貨物をトレーラー主体で輸送している。同社では運ぶアイテムに応じて、最適なスタイルのトレーラーを世界に探し、自ら輸入まで手掛ける意欲的な物流事業者で、保有するトレーラーの2/3は輸入シャーシーという。トランスウェブの輸送の現場を訪問し、高効率輸送に特化した様々なトレーラーを取材するとともに、同社の前沢社長にお話をうかがった。

《最新レポート》
●THE TAXI タクシーベースの新型コロナウイルス感染者移送用車両
 新型コロナウイルスCOVID-19は、日本そして世界の社会活動に深刻な影響を及ぼしている。感染拡大が続く中で、医療崩壊を避けるため軽症者を基幹病院から他の施設に移送する取り組みが行われている。その中で、メーカー各社から飛沫感染防止対策を行った車両が各地に提供されている。

●置戸町で憩う3台のボンネットトラック
 北海道に、地元で稼働したボンネットトラックなど、懐かしいはたらくくるまを保存するエンスージアストがいる。長年にわたり稼働を続け、今は保存車として余生を送るボンネットトラックをご紹介する。

《粒選りの話題から》
・実用化が目前となった世界の燃料電池トラック
・新 はたらくくるま この1台 プリンスホーマー
・NEW MODEL いすゞギガトラクター/日野プロフィアトラクター/UDトラックス クオンショートキャブ/日野デュトロ
 トヨタハイエース/トヨタタウンエース・ダイハツグランマックス・マツダボンゴ
・豊橋市消防本部が中型水陸両用車を導入/2020名古屋市消防出初式の参加車両から
・小平産業がダンプトラックコンセプトモデル発表

《連載》
・Working Vehicles Museum 趣味の“はたらくくるま” 手作り感あふれる木製のいすゞ810トレーラー
・はたらくくるまのスケッチブック カイザージープM715 ほか

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